痴呆症の遙かなる記憶

痴呆症の遙かなる記憶

薔薇
薔薇

母はもう長く、特別養護老人ホームにお世話になっている。もう父の名も子供の名前も忘れてしまった。面会に行けば実の子も施設のスタッフと思っての会話になる。

何時からだろうか、お花畑やお花屋さんとか花の話しを良くするようになった。最初は痴呆のせいでそんな空想を思い描いているのだろうと思っていた。

あるとき父の写真を見ながら、今はない生家のことを思い出していたときに、そういえば私しが小学校の低学年の頃だろうか、毎日野良仕事で忙しい水飲み百姓だった父が、家の庭の片隅にひょうたん型の池を作ったり薔薇やチューリップなどの花を植え花壇を池の周りに作っていたのを思い出した。当時は何の思いもしなかったが、今の母のお花の話しがこんなところでつながりを感じた。

あの時の父のお花畑作りは、母への愛情だったのではないもだろうか、いやきっとそうだ。

貧乏で世渡りは下手な父だったが、無口だけどその背中には子供へ思いに溢れていた。

きっと母への思いも同じだったのだろう。

母からは元気な頃にも花が好き何って聞いたこともなかった。今 痴呆が進む中でお花屋さんになったりお花畑の話をしたり本当に花が好きだったんだと思う。

きっと今はお花やさんになったり、お花畑に出かけたりお世話をしたりで幸せいっぱいなんだろう。

そう思いたい

きっとそうだ・・・

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